Amazonでの売上最大化には、検索キーワードの分析が欠かせません。中でも、Search Query Performance Report(検索クエリパフォーマンスレポート/以下SQP)は、ユーザーの検索行動やコンバージョンの傾向を細かく把握できる非常に強力なツールです。
この記事では、SQPを最大限に活用する5つの具体的な方法と、指標の可視化に役立つ「Picaro.AI」の活用ポイントをご紹介します。
1. 広告キャンペーンの新しいキーワードを発見する
まずは、SQPの検索データと、現在のAmazon広告キャンペーンのターゲティングレポートを突き合わせてみましょう。そうすることで、以下のような見落とされがちな有力キーワードを見つけることができます。
- 注文数が多いが広告未出稿のキーワード
- コンバージョン率は高いが、広告では拾えていないキーワード
- 検索回数が多いのに自社商品の表示が少ないキーワード
こうしたキーワードは、独立した広告キャンペーンとして組み直すことで、投資効率を大きく改善できます。テーマや意図ごとにグルーピングすることで、さらに細かい最適化も可能です。
2. SEO対策に活かす
SQPで関連性の高いキーワードを見つけたのに、自社ブランドのインプレッションシェアが低い場合は、自然検索での表示順位が低いことが原因と考えられます。そのようなキーワードは、次のような項目に反映しましょう。
- 商品タイトル
- 商品説明文
- 箇条書き(Bullet Points)
- A+コンテンツ
- バックエンドキーワード
適切に商品情報へ取り入れることで、検索アルゴリズムに正しくインデックスされ、自然流入の増加が期待できます。
3. ランキング向けのキーワードを特定する
Amazonでは、SEO対策だけでなく「売上速度(sales velocity)」と「コンバージョン率」が自然検索順位に強く影響します。SQPでは、検索クエリごとに以下の指標を取得できます。
- カテゴリー全体のコンバージョン率(= 総購入数 ÷ 総クリック数)
- 自社ブランドのコンバージョン率(= ブランド購入数 ÷ ブランドクリック数)
自社が平均より高いコンバージョン率を持つ検索語を見つけたら、それらのキーワードを完全一致で広告に取り入れましょう。売上速度が高まることで、自然検索での順位上昇も見込めます。
4. 季節トレンドを分析する
SQPは週次単位の履歴データを提供しており、過去の検索クエリのパフォーマンス変化を時系列で追跡できます。たとえば、12月のデータを見れば、年末商戦で特に効果の高かったキーワードを特定することが可能です。これにより、次回のクリスマスやバレンタインなど、季節イベントに向けた広告戦略を事前に構築できます。
5. 広告が自然検索の売上を食っていないかを検証する
自社商品の自然検索順位がすでに10位以内にある場合、「広告が売上を増やしているのか、それともカニバリ(自然売上の奪い合い)しているのか」は重要な問いです。
この検証方法として、広告を一時的に停止し、2週間ほど以下の指標をモニタリングするという手法があります:
- インプレッションシェアの推移
- クリックシェアの推移
- 購入シェアの推移
これらのデータから、広告の影響度合いを客観的に把握できます。
ここで活躍するのがPicaro.AIです。
Picaro.AIでは、Amazonから取得したSQPデータをもとに、インプレッションシェア・クリックシェア・購入シェアの推移を自動で可視化できます。わざわざExcelで関数を組んだり、複雑な加工をしたりする必要はありません。
広告が効いているか、止めるべきかといった判断を、スピーディーに下せる環境を提供します。
まとめ:SQP × Picaro.AIで売上のボトルネックを解消しよう
Search Query Performance Reportは、Amazonでの販売最適化に欠かせない分析ツールです。しかし、活用にはデータの取得・加工・可視化というハードルがあるのも事実です。
その課題を解決するのがPicaro.AI。Picaro.AIを使えば、
- キーワードごとの検索傾向
- コンバージョン率比較
- シェア推移の可視化
- 季節性の把握
をすべて1つのダッシュボードで完結できます。
広告とSEOの両輪を回し、Amazonでの売上最大化を目指すなら、SQPとPicaro.AIを組み合わせた分析体制を整えることが最も効率的な選択肢のひとつです。